末っ子は、末っ子の中で、
父の話が多くあることに気づいて、
どうしてだろうと
少し考えてみる時があったのだけれど。
うーん。たぶん、父といる時間が、
ただ多くなっているからかもしれない。
父が若い時は、ずっと、外まわりで。
父が望んでいなくても、
そうするしかなかったみたいなんだけれど。
末っ子がちょっぴり大人になってから、
父は、内勤にしてもらっているそう。
これからは、末っ子と一緒にいたいんだとか?
その時は、できなかったことだけれど、
今なら、色んな意味で可能になっていると。
父の兄弟(仮)みっちゃんに、
父の気持ちを話していたらしい。
父もどこか末っ子と似ているところがあって、
父の思っていることを話さないみたい。
末っ子は、話せないのが強いけれど、
父は、たぶん、話さないのが強いかな。
まぁ、さすが親子って感じがするよねぇ。
末っ子は、ふたりの兄と、
年がかなり離れている。
父は、末っ子が生まれる前までは、
仕事で家を留守にすることもなくて。
ふたりの兄は、父の愛を
たっぷりもらって育っていたみたい。
けれど、末っ子が生まれる頃は、
かなり大変なことがあったみたいで。
末っ子が、まだ幼い頃に、仕事で、
かなり不在をしてしまっている。
父は、いまだに、まだ幼い末っ子を置いて、
行ってしまっていることが、心にあって。
できれば、今からでも、
父は、末っ子と一緒にいたいんだそう。
末っ子は、父との思い出は、ほんとに少ない。
けれど、末っ子の少ない思い出の中でも、
父は、いつもやさしくて、いつも笑顔で。
さびしいと思うこともあったけれど、
でも、やさしい笑みの父は、ずっと好きで。
それに、末っ子は、
父と同じ仕事をしていることもあってね。
大変なことも、もう知っているから。
だから、父に、気にしなくていいよ。
と、末っ子は、そう伝えているけれど。
ううん、私がそうしたい。
と、父は、そう答える。
父が内勤になっているとしても、
すごく話をしているわけでもないけれど。
でも、末っ子は、父と一緒にいる時間が、
とってもあたたかくて、ほっとする。
たぶん、末っ子は、
父が、大好きなんだろうね。
末っ子はそう思いながらも。
これでいいの?と、時々、
ハテナになっているんだそうです。